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2020年8月22日土曜日

【映画感想】狂武蔵


■やったー!

狂武蔵、優勝!

狂武蔵優勝です!

やったー!

サイコー!

熱出そう!


■いやー、狂った映画だとは聞いてましたが。

まっこと狂ってましたぜ。

というかこれは映画なのか?

ドキュメンタリーなのか?

もはやどちらでもない気がする。

■映画としては77分のワンカットの

延々戦い続ける映画を撮ったけど

頓挫して

9年後の今、冒頭とラストを継ぎ足して

映画としてまとめた感じ。


■そのワンカットの戦いのシーンが凄まじい。


多分大体の流れは作ってあるんだろうけど。

戦いの細かいところはほとんどアドリブ。

というか本当に戦っている!?

いやいやいや、流石にそれだとまとまりがつかないだろうし。

最低限の取り決めはある。


■しかし、こう武蔵が3〜5人に取り囲まれるんですよ。

その時誰が一番先に切り掛かってくるのか

マジにわからない。

多分、誰も分かってない。

それで本気で切り掛かってくる。


ヤバい。


それを瞬時に判断して刀で防いで

攻撃に転じる。

■竹刀でやる剣道と

実際の剣術は当然違うじゃないですか?

もちろん映画で本当の刀使ってるわけじゃないですけど。

斬られたら死ぬ、

斬ったら死ぬ。

ということを前提に剣を振るっているのです。


■吉岡一門の大群をバッタバッタとなぎ倒してゆくわけですが。

映画だから斬られても死なないわけだけど。


武蔵役の坂口拓は完全に

斬られたら俺は死ぬし、映画はそこで終わる。

なんていう狂ったルールを自分に課している。


だから本当に全ての攻撃を避けているし、かわしているし、いなしている。

そして倒す相手は真剣ならば致命傷な当てを必ず交わしている。


■そしてもう本当に

延々、延々と戦いのシーンが続き。

武蔵はもうヘロヘロになっているのだけど。

倒れない。


なぜなら倒れたら斬られて死ぬからだ。

ふらついて膝をつくシーンもあるのだが、

それでも警戒は緩めない。


カメラも止まらない。

止まらないので延々と戦いは続く。


■普通ならば、限界の力を出し切ってバタリと倒れてしまう様なところから、

この映画の戦いはまだまだ続く。

吉岡一門はゾンビの様にワラワラと溢れ出す。


というか実際、何百人の設定なのだが。

雑魚武士は死んだ人が一応別の一役として

グルグル再登場してくる。

もちろんワンカットなので衣装替えもせずに出てくるので、

あれ?これさっき死んだ人じゃね?

とか思ってしまって。

ここはちょっと楽しい^^


■なので本当に斬っても斬っても終わらない。

疲労困憊。

体力の限界。

42キロのフルマラソンを走った後に

100キロ走る様な過酷さ。


なのに途中で剣技が冴えてくる。

剣の極意を開眼した様なシーンが

幾度となくある。


限界の中に吹っ切れた余裕が垣間見れる。


■見てるこちらも緩むことが許されない。

延々と緊張状態が続く。


これは本当の戦いなのだ!


そんなことを思ってしまった。

なんてことだ。

何か奇妙な体験をしてしまった。


あの時の熱さが蘇る。


■これで私は生涯くじけることはなくなった。

この映画を思い出せば、

生き残れる気がするのだ。


死ななければ、生き残れるのだ。


怖い!^^


坂口拓主演・山﨑賢人出演映画『狂武蔵』公式WEBサイト


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